人ごとじゃないアレルギーの話

工夫しておいしく食べられるレシピ

食物アレルギーがあると、食べられるものが限られてしまうので料理が難しそう、おいしくなさそう、などと思いがちです。しかし、工夫次第で定番おかずはおいしく作ることができます。「この料理はこの材料と、この作り方じゃないとできない」と考えないで、代わりの食材を使ったり、別の作り方をしたりと、思い切って発想を変えることが大切です。レシピ通りに作らなくても、レシピを参考にアレンジしてもよいでしょう。肉料理や、コロッケなどの材料をやわらかくまとめるためのつなぎには、小麦粉・卵・パン粉の代わりに、米粉や片栗粉などの粉類、豆腐、すりおろしたイモ類、レンコンが代用できます。粉のつなぎでパサつくときには、材料にスープを足したり、ソースで煮込んだりすると、ふっくらと仕上がります。小麦粉と牛乳のルウの代わりには、米粉と豆乳でホワイトソースを作ったり、カボチャや片栗粉などのデンプンで、ソースにとろみをつけることができます。マーガリンや味噌などを利用すると、コクが出てグッとおいしくなります。また、市販のギョウザの皮を使わなくても、米粉で皮を作ったり、大根の薄切りなど野菜を皮の代わりにしたり、水で溶いたタピオカ粉の生地にタネをからめて蒸して、衣をまとった蒸しギョウザ風にしたり、簡単にいろいろなアレンジができます。揚げ物の衣には、パン粉の代わりにコーンフレークを細かく砕いて使っても、香ばしい衣ができます。細かく切った春雨や、アーモンドスライスを衣にして変わり揚げにしても楽しめます。